プライフーズ株式会社

社名 プライフーズ株式会社
本社所在地 八戸市北白山台2の6の30
電話 0178(70)5506(代)
設立 1965年2月
事業内容 鶏肉処理製造販売事業、種豚生産販売事業、食鳥処理機械販売事業
資本金 17億9390万円
売上高 823億9700万円(2023年3月決算)
従業員 約3,660人(2023年3月現在)
事業所・工場 49拠点(詳細はHPにて)
関連会社名 KPダイニング(株)、鳥巧商事(株)、(株)PJ二戸フーズ
【HP】  https://www.prifoods.jp/

代表取締役社長
藤井 伸一 氏

採用情報

職種 製造管理(解体処理・加工食品工場)、飼育管理(種鶏・孵卵・農場)、営業 他
勤務地 北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、茨城県、東京都、兵庫県、広島県他
勤務時間 基本 8:00~17:10
インターンシップ あり。8~9月
社会人採用 あり。通年
採用実績 【新卒】2022年度34人、21年度40人、20年度49人
【社会人】2022年度21人、21年度22人、22年度10人
初任給 (2022年度) 大学院卒23万5千円、大卒22万5千円、高専・専門卒20万5千円、高卒19万5千円
諸手当 通勤・時間外・資格手当※社内規程に準ずる
賞与 年2回(7、12月) ※標準支給月数 3.7カ月
休日休暇 107〜115日(事業所により異なる。概ね週休2日)
保険 健康、厚生年金、労災、雇用
福利厚生 工場・農場制服貸与、借上社宅補助8割
大卒選考の流れ WEB会社説明会→ES→適性検査→WEB選考(3回)→内々定
お問い合わせ 人事総務部採用担当
(電話)0178(32)6245)
Email:ml-pfrecruit@prifoods-pf.jp

新たな価値の創造へ挑戦

―経営理念は。
「食の未来に新たな価値を創造します」をミッションとして、それを実現するために、業界初を目指す先駆者であり続けることを掲げている。弊社の歴史はまさにそれで、食鳥産業のリーディングカンパニーとして活動してきた。
―現状と課題は。
今年で創業59年目。工場の生産性をさらに上げるため、築30年以上の老朽化した工場の統廃合を進めていく。
飼料価格や電気を中心としたエネルギーコストが高止まりしている。コストプッシュの厳しい状況は一定程度続くだろう。全ての価格が上がっている中、従業員が生活を維持していくには給料を上げないと厳しい。会社としては人件費は継続して上げていかざるを得ないと考えている。
―今後の事業展開は。
八戸を中心に北東北を基地とした事業を続け、現在は年間処理羽数5800万羽だが、国内シェア1割に当たる7千万羽の供給を目指したい。設備投資を進め、工場の能力を拡充しつつ、人手不足に対応するため省力化も図る。
これからの畜産業は、環境に優しい産業であることも極めて重要だ。廃棄物を極力出さないよう、自社で肥料化に取り組んでいる。
―求める人材は。
求めるのは真面目に誠意を持って業務に取り組み、コミュニケーションが積極的に取れ、新たな価値創造への挑戦に喜びを感じられる人材だ。
目標達成のための行動・指標設定の方法を学ぶ「人材育成トータルプラン」という研修制度を2019年から掲げ、入社5年目までを対象に年1回の研修を行っている。

プライフーズ(八戸)キッチンカー導入/五穀味鶏使用「揚げ鶏」販売/29日、ヴァンラーレホーム戦に初出店(2023/7/27)

ブロイラーの生産や鶏肉加工品の製造、販売を手がける「プライフーズ」(八戸市)がキッチンカーを導入し、26日に本社で関係者にお披露目した。自社の銘柄鶏「五穀味鶏」を使ったグルメ「揚げ鶏」をメインに販売する。29日に同市のプライフーズスタジアムで行われるサッカーJ3・ヴァンラーレ八戸のホーム戦に初出店する予定だ。
主力商品の揚げ鶏は、スタジアムで観戦しながら食べやすいようにスティック状にしたのが特長。「パリパリうま塩」「ガツンと醤油」「ザクザク旨辛」の3種類を展開する。五つの穀物で育てた五穀味鶏の豊かな味わいや歯応えの良い肉質を引き立たせ、スパイスにもこだわったという。
この日は、同社の藤井伸一社長がキッチンカーを紹介し、ヴァンラーレの関係者と共に揚げ鶏を試食。藤井社長は「八戸を中心とした地域の方々に、キッチンカーでプライフーズの鶏肉を直接届けたい。食べながらヴァンラーレを応援してもらえれば」とPRした。
キッチンカーは当面、ヴァンラーレのホーム戦に合わせてスタジアムに出店する。今後は他のイベントへの参加も検討しており、藤井社長は「地域のにぎわいに貢献したい」と話した。
29日に開催されるヴァンラーレ―FC大阪戦は、同社の冠試合の「プライフーズマッチデー」となる。参加17店舗が五穀味鶏を使ったグルメを提供するイベント「ヴァン飯カップ」も行われる。

旧八戸北高南郷校舎/プライフーズ(八戸)取得へ/県のプロポーザルで事業採用/設備投資の一環、有効活用(2023/7/7)

2017年に閉校した旧青森県立八戸北高南郷校舎(八戸市南郷市野沢)の利活用に向けた県の公募型プロポーザルで、ブロイラーの生産や鶏肉加工品の製造、販売を手がける「プライフーズ」(同市)の事業提案が採用されたことが6日、分かった。同社は事業実施候補者に選定され、県との協議を経て土地・建物の売買契約を締結する見通し。かねて藤井伸一社長は本紙取材に対し、人手不足を見据えた省力化や生産性向上に対応するため、積極的な設備投資を進める意向を示しており、施設の有効活用を図るとみられる。(取材班)

同日、県が公募型プロポーザルの結果を公表した。県と市は南郷地区の活性化を目的に、旧八戸北高南郷校舎を売却する方針を決定。民間事業者から利活用に向けたアイデアを募った。
5月に現地視察などを実施し、6月26日まで企画提案書を受け付けた結果、プライフーズ1社が応募。今月3日の審査会で事業実施候補者に選定された。
県財産管理課によると、土地は面積5万1956平方メートルで、旧校舎は鉄筋コンクリート造りの4階建て。今後の具体的なスケジュールは未定だが、同社との売買契約に向けて手続きを進めるという。事業者の提案内容は公表していない。
一方、同社は詳細な事業内容について検討中としているが、これまでの取材に対し、藤井社長は積極的な設備投資を進める意向を表明。「老朽化した工場を更新しつつ、能力を拡充する一方で、人手不足対応の省力化を図る必要もある」などの考えを示していた。
同社は八戸を中心とした北東北を主力エリアとし、八戸地域の処理工場と加工食品工場を再編する計画も進めている。設備投資による成長戦略を描き、将来的な鶏の供給量は現在の5800万羽前後から、国内シェアの1割となる7千万羽への増強を目指す方針だ。

【写真説明】利活用に向け、青森県による公募型プロポーザルが実施された旧八戸北高南郷校舎。プライフーズが提案した事業が選定された=5日、八戸市

エコノミックマンデー サブチャンネル/拓く 北奥羽の経営者たち/国内シェア1割へ積極投資/北東北の養鶏業界けん引するプライフーズ社長・藤井伸一氏/「30年先も八戸を中心に、地域循環の形を」(2023/6/26)

ブロイラーの生産や鶏肉加工品の製造、販売を手がける「プライフーズ」(八戸市)。前身の第一ブロイラー時代から「チアーズ」ブランドで親しまれ、北東北の養鶏業界をけん引するリーディングカンパニーに成長した。人手不足に対応した省力化や生産性向上に取り組み、設備投資にも積極的だ。代表取締役社長の藤井伸一氏(59)に、今後の成長戦略などを聞いた。
―業界や会社の現状は。
飼料価格や電気を中心としたエネルギーコストが高止まりしている。コストプッシュの厳しい状況は一定程度続くだろう。
これだけ物価が上昇すると、従業員を含め人々が生活を維持していくには給料が上がらないと厳しい。会社の体力も見ながらだが、人件費は続けて上げていかなければならない。難しいかじ取りが求められる。
―鶏肉人気は堅調。今後 の需要動向をどう見る。
健康志向の高まりを背景に、着実に消費は伸びている。かつて鶏の胸肉は消費者から敬遠されていたが、脂がないのは高タンパクで低カロリー。サラダチキンの登場で評価が高まり、消費のベースが上がった。
同じ畜産品で見ると、牛肉や豚肉との相対比較で鶏肉はまだ安い。手に取りやすく、需要は底堅さがあるだろう。そのような特性があるのは大事なことだ。
―「アフターコロナ」の 企業運営の方向性は。
今年1月から5月にかけて米国、シンガポール、タイ、欧州へ出張し、世界は既に活力を取り戻していると感じた。新型コロナウイルスの注意は続けるが、積極的に動く時が来た。会社のイベントを従前に戻し、地域貢献事業を展開していく。当社には約3600人の従業員が在籍し、八戸うみねこマラソン全国大会やサッカーのヴァンラーレ八戸などを応援している。
7月にはキッチンカーを導入する予定だ。社名を付けていただいている八戸市のプライフーズスタジアムで、鶏肉を使ったスタジアムグルメを提供したい。
―会社の将来ビジョンや 成長戦略をどう考える。
30年先も八戸を中心に北東北を基地とした事業を続けていく。鶏の供給量も伸ばし、現在の5800万羽前後から、国内シェアの1割となる7千万羽を目指したい。この二つを実現するための成長戦略を描き、設備投資を進める。老朽化した工場を更新しつつ、能力を拡充する一方で、人手不足対応の省力化を図る必要もある。
今は八戸地域の処理工場と加工食品工場を再編する計画が進行中。東北町では今月より、鳥インフルエンザ対策にもかなう新種鶏場を段階的に稼働させる。
これからの畜産業は、環境に優しい産業であることも極めて重要だ。廃棄物を極力出さないよう、自社で肥料化に取り組んでいる。
―八戸地域の養鶏業がさ らに発展する可能性は。
将来的に養鶏の産地は偏在化し、八戸を中心とした北東北は一層優位になるだろう。フラットな丘陵地帯が農業基盤になっている。他の産地である南九州や北海道と比べ、主要市場の首都圏に近い競争の優位性もある。配合飼料を供給する八戸飼料穀物コンビナートが立地するのも大きい。
これまで輸入穀物に頼っていた飼料の原料に、地元のコメを使えないか検討したい。民間だけでできるものではなく、業界外の協力も必要だが、この地域で大きな循環を生み出したい。世界には先行きの不透明感が漂う。多少コストは上がっても、地元で安定的に確保できる体制を築くのはリスクマネジメントになる。
ブロイラー産業が地域を支えている自負と覚悟を持って活動したい。就職や進学で青森県を離れた人に「地元に戻ればプライフーズがある」と思ってもらえる会社を目指す。地域にコミットした存在でありたい。

会社概要
八戸本社は八戸市北白山台2の6の30。1965年に「第一食肉センター」として設立、66年に「第一ブロイラー」へ社名変更。2008年に4社統合で「プライフーズ」が誕生した。青森、岩手、広島各県や北海道などに拠点がある。従業員数は約3600人。23年3月期の連結売上高は823億9700万円の見通し。

略歴
ふじい・しんいち 島根県出雲市出身。1987年、プライフーズの親会社・三井物産(東京)に入社。中国支社長を経て、2020年4月に代表取締役専務上席執行役員としてプライフーズに着任した。同6月から代表取締役社長上席執行役員。

八戸地域の拠点網再編へ/プライフーズ 処理、加工工場整備/省力化へ大規模投資(2023/3/5)

ブロイラーの生産や鶏肉加工品の製造、販売を手がける「プライフーズ」(八戸市)が、八戸地域にある拠点網を再編し、鶏の処理工場と加工食品工場を新たに整備する計画を進めていることが4日、分かった。処理工場は3年以内、加工工場は5年以内の整備を目指す。少子高齢化により多様な産業で人手不足が顕在化する中、大規模な設備投資で省力化を図る考え。藤井伸一社長は取材に「30年先もこの地域で事業を継続していくため、かつてない規模で省人化と生産性向上の取り組みを進めていきたい」と意欲を示す。

鶏を解体し、部位ごとに仕分けする処理工場は現在、三沢市、軽米町、北海道伊達市、広島県三原市の全国4カ所にある。加工工場は八戸市、三沢市、五戸町、二戸市の北奥羽地方に計6カ所を展開する。
藤井社長によると、新工場の立地場所は八戸から半径20キロ以内を軸に、一定の雇用が確保できるエリアから選定する。既存工場の統廃合を検討しているが、主力である三沢の工場は今後も活用する方向。現在の雇用は維持する方針。
藤井社長は人材確保の現状について「人口減少や少子高齢化で確保しにくい環境になっている。省力化、省人化を実現する技術を積極的に導入することで、この地域での事業継続を図っていく」と説明する。
新工場の建設では、生産工程の見学や調理体験ができるコーナーの導入も視野に入れる。「加工の場面を見てもらうだけでなく、子どもたちがプライフーズの商品で調理を体験できるような設備も内包したい」と話す。
同社は2021年、三沢に細谷プロセスセンターを新設。同じ敷地内には処理工場があり、鶏肉の鮮度を保ったままパッケージ化して出荷し、小売店に「産地パック製品」として提供するなど、一貫生産体制の構築を強化している。
健康志向の高まりを背景に、鶏肉の需要は増加基調にある。胸肉やささみ肉を蒸して味付けした「サラダチキン」は人気を博し、業界のヒット商品となった。
藤井社長は「手頃な価格で良質なタンパク質を摂取できる鶏肉の消費は、今後も堅調に伸びていくだろう。工場の再編、新設は大きなプロジェクト。具現化に向けて内容を詰めていきたい」と語った。

「五穀味鶏」使用の2商品 オリジナルラベルで販売/ヴァンラーレとプライフーズがコラボ (2022/11/17)

サッカーJ3のヴァンラーレ八戸は、ブロイラーの生産や加工食品の製造、販売などを手がける八戸市のプライフーズとコラボレーションし、同社の銘柄鶏「五穀味鶏」を使用した2商品を20日に発売する。売り上げの一部はチームの強化費に充てられる。
商品は五穀味鶏の「オリーブオイル漬け缶詰」(税込み600円)と「参鶏湯(サムゲタン)風食べるスープ」(900円)。チームのマスコットキャラクター「ヴァン太」をデザインしたオリジナルラベルで販売する。
20日に行われるホーム最終戦会場の同市プライフーズスタジアムで取り扱うほか、21日以降はチームのオンラインショップで販売。市ふるさと寄付金の返礼品への登録も予定している。
同市多賀多目的運動場管理棟で16日に会見したプライフーズの丹波一弘執行役員人事総務部長は、「八戸の企業としてチームを後押ししたい。商品を広く手に取ってもらえれば」とPR。
試食した野瀬龍世選手は「スープは寒い季節にぴったり。缶詰もどこでも気軽に食べられておいしい」と太鼓判を押した。

軽米 卒業後の進路に向けて 軽米高で一日総合大学 丸鶏のさばき方実習も地元企業と大学が講義(2022/6/22)

岩手県立軽米高(金濱千明校長)は16日、卒業後の進路に向けて意識を高めることを狙いとした「一日総合大学」を校内で開催した。地元で働いている社会人や、大学関係者の講義を通じて、就労や進学後の学習について理解を深めた。

講義は企業(団体含む)と大学の2部門で実施。企業部門は二戸市の社会福祉法人「いつつ星会」や、二戸地域に拠点を構える機械製造、理美容、鶏肉加工の業者などが担当し、仕事の特徴や魅力を伝えた。大学部門は岩手大と岩手県立大の教員が、入学後の専門的な学習内容や、卒業後の進路について説明した。
1~3年生129人が受講。50分2こまの授業の中で、受講する企業や大学を自由に選べるようにした。
企業部門のうち鶏肉加工分野の授業では、鶏王国北いわて推進協議会の熊谷光洋会長が、生産量全国3位を誇る県内のブロイラー産業の概要を解説した。
生徒に作業に親しんでもらうため、丸鶏のさばき方実習も行った。フレッシュチキン軽米とプライフーズ(八戸市)の社員が講師を担当。包丁で手際良く切り分け、部位ごとに形を説明したり、生徒に手で感触を確かめさせたりした。
同校卒業生で、フレッシュチキン軽米に勤める若手社員2人がオンラインで登場し、入社のきっかけや会社での経験談を紹介した。
工藤春花さんは「元々は人見知りな性格だったが、優しい先輩に声をかけられ、よく話すようになった」と語り、「好きな仕事に就くのが一番楽しい。選択肢を広げるため、今から進路を考えて」とアドバイスを送った。
3年の田代晃一さんは「普段食べている鶏肉を加工している人たちの講義を受け、仕事への情熱を知ることができた。解体作業も初めて見て、勉強になった」と充実した表情を浮かべた。

 

空自空上げ 家庭でも 三沢基地の味、冷凍食品に 八戸・プライフーズ(2022/05/28)

ブロイラーの生産や鶏肉加工品の製造、販売を手がけるプライフーズ(八戸市、藤井伸一社長)が、冷凍食品「三沢基地空自空(から)上(あ)げ」の販売を始めた。航空自衛隊三沢基地内の食堂で提供している鶏肉の唐揚げを再現した商品。同社のオンラインショップ(楽天市場チキンねっと)で取り扱っている。
空自空上げは、三沢市特産のゴボウやニンニクなどを使った唐揚げ。市はご当地グルメ化するプロジェクトを展開しており、同社のブランド鶏「健然どり」が材料として活用されている。
同社も商品化を進め、今月20日から販売を開始した。担当者は「三沢でしか食べられなかった味をレンジ調理で簡単に家庭でも楽しめる。多くの人に空上げを知ってもらいたい」とPRしている。
税込み価格は1袋(300グラム入り)1080円。問い合わせは、チキンねっと=フリーダイヤル(0120)373029=へ。

ヴァンラーレ新ユニ披露 プライフーズ(八戸)とパートナー契約 サッカーJ3(2022/3/9)

サッカーJ3のヴァンラーレ八戸は8日、食肉加工品の製造、販売を手掛けるプライフーズ(八戸市)と2022年のユニホームパートナー契約を締結した。同社の社名と、看板商品である「五穀味鶏」の商品名が、背番号の上下にそれぞれ掲出される。ヴァンラーレと同社のユニホームパートナー契約は初めて。
プライフーズは20年1月から、市多賀多目的運動場天然芝球技場のネーミングライツ(施設命名権)スポンサーを務めている。
同日は同市のプライフーズ本社で締結式が行われた。藤井伸一社長は「ヴァンラーレのホーム戦は三八上北地域の皆さんがにぎわいを共有できる場。『勝つヴァンラーレ』を地元の方々に見せて、より地域を盛り上げてほしい」とエールを送った。
これに対し、ヴァンラーレの下平賢吾社長は「プライフーズの社名を着けて、プライフーズスタジアムで戦えるという二重の喜びをかみ締めて、今季を戦っていく」と話した。
新加入のFW武部洸佑(同市出身)は「ヴァンラーレ八戸を応援して良かったと思える結果を出せるよう“全緑(ぜんりょく)”で頑張る」と決意を示した。

ヴァンラーレ21日のホーム最終戦 頂点決める「ヴァン飯カップ」 五穀味鶏料理、人気投票スタジアムグルメ飲食業者11店(2021/11/18)

食肉加工品の製造、販売などを手掛けるプライフーズ(八戸市)とサッカーJ3のヴァンラーレ八戸は21日、同市のプライフーズスタジアム(多賀多目的運動場)で「第1回ヴァン飯(めし)カップ」を開く。ホーム戦でスタジアムグルメを出品する市内外の飲食業者11店が、プライフーズのブランド鶏「五穀味鶏」を使った料理を提供し、購入者の人気投票でナンバーワンを決める。
プライフーズとデーリー東北新聞社がマッチデースポンサーを務めるヴァンラーレの今季ホーム最終戦(FC岐阜戦)に合わせ、午前10時半から午後2時まで開催する。メニューは大澤商店(同市)のジャークチキン(税込み500円)、タイ料理アビ(五戸町)の唐揚げ(500円)など。
1セット800円の食券(額面千円分、投票券3枚付き)を購入し、気に入ったグルメに投票する。食券はクラブオンラインショップやフットサルアリーナ八戸で前売りしているほか、当日の会場でも購入可能。
問い合わせはヴァンラーレ八戸 電話0178(38)6644へ。

三沢基地空自空上げ1日デビュー ゴボウのサクサク食感特長(2021/9/29)

三沢市は10月1日、航空自衛隊三沢基地の隊員食堂で提供される唐揚げ「三沢基地空自(くうじ)空上(からあ)げ」について、新たなご当地グルメとして市内外の飲食店、スーパー計29店舗で提供を開始する。唐揚げを監修した同基地の久保田隆裕司令は「ゴボウのサクサクした食感としっとりした鶏肉が良く合う。地域の皆さんに愛されるメニューになることを願う」と期待を込めた。
三沢基地空自空上げは、ニンニクなどで味付けした鶏肉にささがきしたゴボウをまぶして揚げる、地域の特産品を活用した唐揚げ。
市は空自空上げをご当地グルメ化し、地域活性化、農産物の地産地消を図るプロジェクトを立ち上げ、7月末に体験喫食会を開くなど準備を進めてきた。
提供する唐揚げは▽市周辺地域産の鶏肉や市内産のゴボウ、ニンニクを使い、隊員食堂のレシピに沿って調理する「オリジナル」▽調理の過程や添え物に市産の食材を活用する「アレンジ」―の2種類を設定。28日現在で、10店舗がオリジナルのみ、13店舗がアレンジのみをそれぞれ販売する。両方を販売するのは6店舗。販売価格は各店舗で異なる。
鶏肉は抗生物質、合成抗菌剤不使用で育てた鶏「健然(けんぜん)どり」を使用。プライフーズ(八戸市)の協力で、メーカー直送で仕入れる。
28日は関係者が三沢市役所で発売予告会見を開いた。小桧山吉紀市長は「市内飲食店にかつてのにぎわいを取り戻すため、新たなご当地グルメを強く押し進めたい。ぜひ店に足を運び、おいしい唐揚げを味わってほしい」とPRした。

羽ばたけ三沢空(から)上げ(2021/07/09)

 三沢市は本年度、航空自衛隊三沢基地などと連携し、同基地の隊員食堂で提供されている唐揚げ「三沢基地空自(くうじ)空(から)上(あ)げ」を、市内でご当地グルメ化させるプロジェクトを開始する。基地の街・三沢ならではの食を飲食店などで提供する基盤をつくり、コロナ禍で売り上げが落ち込む飲食店を元気づけるとともに、農産物の地元消費促進につなげたい考え。10月1日の市内での提供開始を目指して現在参加店を募集中で、担当者は「市民においしい唐揚げを食べてもらい、地域全体を盛り上げたい」と話している。
 三沢基地空自空上げは、ニンニクなどで味を付けた鶏肉にささがきしたゴボウをまぶして揚げる、三沢の特産品を活用した特色豊かな唐揚げ。空自三沢基地によると、隊員食堂で提供される日は約1200食分を調理するという。
 市はプロジェクトで提供する唐揚げについて、▽市周辺地域産の鶏肉や市内産のゴボウ、ニンニクを使い、隊員食堂のレシピに沿って調理する「オリジナル」▽調理の過程や添え物に市内産の食材を活用する「アレンジ」―の2種類を設定。参加店はいずれか1種類、または両方を販売する。
 原材料の鶏肉は、市内に生産拠点を構えるプライフーズ(八戸市)の協力により、メーカー直送の安全で高品質な肉を使用できる。
 三沢市は提供開始に先立ち、9月にノベルティグッズの配布や発売予告記者会見を実施する予定。

三沢にプライフーズ細谷プロセスセンター完成(2021/06/29)

 ブロイラーの生産や鶏肉加工品の製造、販売を手掛けるプライフーズ(八戸市、藤井伸一社長)の細谷プロセスセンターが28日、三沢市細谷工業団地内に完成した。同団地内の細谷パッケージ工場を増設し、大手スーパー向けのトレーパックや真空包装のパックの生産、出荷態勢を強化。7月中旬の本格稼働を予定する。同社は主に東日本への自社製品の大きな供給拠点として期待を寄せる。
 同社によると、センターは鉄骨造り2階建てで、延べ床面積8345平方メートル。従業員数は約120人。
 隣接する食鳥解体処理工場から原料を直接搬入。ロボットアームによるトレーへの自動盛り付けや1パックずつの全量検査で鮮度を追求しながら省人化・高速化を図り、安全・安心な製品製造を進める。製造過程では包材を使わず、環境への配慮も心掛ける。1月当たりの生産能力は計約134万5千パック。
 当初は今年2月完成、3月の稼働開始を想定していたが、新型コロナウイルスの影響で機械設備の完成が遅れ、時期がずれた。
 28日はセンター内で竣工(しゅんこう)式が開かれ、藤井社長が「新たな設備を整えたセンターでは、取引先企業の幅広い要望に応えられると確信している」とあいさつ。
 取材には「このセンターでの仕事ほど、製品が出荷されて短時間のうちに消費者の口に入る仕事はない。消費者に一番近い仕事をしている場所になる」と役割の大きさを強調した。

丸鶏解体 生徒が体験/ブロイラー2社が久慈東高で講座(2020/10/04)

 岩手県北地方の養鶏業者や県で組織する「鶏王国北いわて推進協議会」は9月28日、県立久慈東高で出前講座を開いた。3年生約40人が、鶏肉加工の現場で働く社員に教わりながら丸鶏の解体を体験した。
 ブロイラー事業で共に国内大手の十文字チキンカンパニー(二戸市)、プライフーズ(八戸市)の社員が講師として参加。
 両社の社員は部位の名称を一つずつ説明。生徒は社員の包丁さばきを間近で見学したほか、肉を剥がしたり、骨を抜いたりする作業を体験した。
 実習に先立ち、協議会の杉原永康会長による講話も実施。生徒は、岩手県はブロイラーの生産量や産出額が全国トップクラスにある半面、1人当たりの鶏肉消費量は下位に低迷していることなどを学んだ。

【経済サロン/「高品質な商品を食卓へ」(2020/06/27)

 プライフーズ(八戸市)の新社長に就いた藤井伸一氏(56)=写真=。26日の取材に「鶏肉の価値を高め、より良い商品を食卓に届けたい」と抱負を語った。
 企業スローガンの「未来に、まっすぐ。食卓に、まっすぐ。」を念頭に、「安全安心で高品質な商品を、手の届く価格でお客さまに提供したい」と強調。従業員がプライフーズで働く誇りを持てる会社を目指す。
 その実現に向け、「コスト競争力を高め続けなければならない」と経営力の強化を図る方針。全国各地にある拠点で、地域貢献事業を推進する考えも示す。
 島根県出雲市出身。新天地の八戸は春の風が強く、第一印象は「ウィンディシティー」。活力とクリーンなイメージも抱いた。会社を挙げて地元スポーツチームを応援しており、「スポーツで八戸が盛り上がってほしい」と期待を込める。

【週刊DJ・キミの名は】(9)プライフーズ 誇り持ち最良の商品を(2020/05/16)

 スーパーの食品売り場でよく見かけるこのロゴマーク。プライフーズは、全国各地に工場や事業所を持つ会社です。実は八戸市が発祥(はっしょう)の地であり本社所在地(しょざいち)。お父さん、お母さんより上の世代の人にとっては、前身の会社名である「第一ブロイラー」の方がなじみ深いかもしれません。
 第一ブロイラーとして1965年2月に設立(せつりつ)。2008年に3社と合併(がっぺい)しプライフーズとして生まれ変わりました。
 仕事では、種鶏の飼育(しいく)から食肉の生産・加工・販売(はんばい)、さらには加工食品などの商品開発まで全て1社で行っています。
 社名の由来は、「誇(ほこ)り(=プライド)を持って、最良(=プライム)の商品をつくり供給(きょうきゅう)する企業(きぎょう)」という理念。ロゴマークには、赤色に「情熱(じょうねつ)とプライド」、オレンジ色に「プライム」、緑色に「環境(かんきょう)」の意味が込(こ)められています。
 最近は働き方改革(かいかく)に力を入れているそうで、同社は「『日本一働きたい会社』を目指しています。これからもより安全でおいしい食材を食卓(しょくたく)に届(とど)けます」と話していました

八戸・プライフーズが需要増で三沢の工場増設、来年3月稼働へ(2020/03/27)

 ブロイラーの生産や鶏肉加工品の製造、販売を手掛けるプライフーズ(八戸市、大江正彦社長)は、三沢市細谷工業団地にある細谷パッケージ工場を増設する。2021年2月完成、同3月稼働の予定で、需要の伸びに対応するため、トレーパックや真空包装した鶏肉製品を増産し、イオングループを中心に出荷。地元から20人の新規雇用を見込む。
 工場を増設するのは03年から稼働しているパッケージ工場の西側で、延べ床面積は工場棟と渡り廊下棟を合わせて8346平方メートル。名称は「細谷プロセスセンター」となる予定。従来施設は、隣接する食鳥処理工場の出荷スペースとなるという。鶏肉のトレーパックの生産量は現在より100万パック多い年間1100万パック、真空包装のパックは年間500万パックとなる。
 26日は、工場敷地内で工事の安全祈願祭が行われ、同社関係者や同市の小桧山吉紀市長ら約30人が出席。神事でくわ入れなどを行った。大江社長はあいさつで「年々商品の需要が高まっている。消費者に安心安全、おいしさを届けたい」とあいさつした。

【経済サロン】スポーツを食でサポート(2020/02/28)

 今シーズンからサッカーJ3ヴァンラーレ八戸のオフィシャルパートナーとなったプライフーズ(八戸市)。27日に同社での締結式に臨んだ大江正彦社長(59)=写真=は「共に地域に支えられた者同士で、スポーツを盛り上げていきたい」と意欲を示す。
 ヴァンラーレを応援するのは「社員が誇りに思えること」を模索した結果で、ホームスタジアムの命名権も獲得。契約期間は5年で、2024年12月まで「プライフーズスタジアム」として使用される。「スタジアムに社名を掲げることで、社員のモチベーションの上昇にもつながっている」と効果を強調する。
 ブロイラーの生産や加工品の製造・販売を手掛けており「食とスポーツは密接な関係がある。タンパク質が豊富な自社の食品を提供して、選手の体づくりにも貢献していきたい」と抱負を語った。

プライフーズ八戸本社の新社屋落成 開発部門移し試作機器一新(2019/03/21)

 ブロイラーの生産や鶏肉加工品の製造、販売を手掛けるプライフーズ(八戸市、大江正彦社長)は20日、同市北白山台2丁目の八戸流通センター内に移転、新築した八戸本社の新社屋の落成記念式典を開いた。大江社長は「未来に、まっすぐ。食卓に、まっすぐ。」という新たな企業スローガンを紹介し、「さらなる成長を目指していく」と発展に向けた決意を示した。
 プライフーズは、同市卸センター1丁目にあった八戸本社を移転。新社屋は昨年6月に着工し、今年2月に完成した。同月下旬に引っ越し、新社屋での業務をスタートさせている。
 同社によると、新社屋は2階建てで、延べ床面積は約3千平方メートル。総務などの本社機能に加え、五戸町の五戸加工食品工場に併設する商品開発部門を移し、試作機器なども一新した。
 広々としたスペースの事務室や商品開発の作業室、スーパーや小売業者に商品を提案するプレゼンテーションルームなどを備えた。
 東北地方でケンタッキーフライドチキンとピザハットの店舗をフランチャイズ展開する子会社「KPダイニング」の本社も新社屋内に移転。プライフーズとKPダイニングの両社を合わせ、約140人が新社屋で業務に当たっている。
 この日は、新社屋の内覧会が行われた後、きざん八戸で式典を開催。プライフーズが昨年で発足10周年を迎えた祝賀会も兼ね、同社の役職員、取引先や建設工事の関係者ら約130人が出席した。
 大江社長はあいさつで、「プライフーズは全国的にも珍しいブロイラー事業の一貫体制を築いた企業。これまで以上に地元に愛される企業を目指し、地域貢献活動にも積極的に取り組んでいく」と抱負を述べた。

ベトナム視察団がプライフーズ(八戸)訪問 技能実習生の状況確認(2019/03/02)

 鶏肉の生産や加工品の製造、販売を手掛けるプライフーズ(八戸市、大江正彦社長)に1日、ベトナムのドンタップ省人民委員会のグエン・ヴァン・ズォン主席らが訪れ、外国人技能実習生のベトナム人が従事する三沢市の工場などを視察した。大江社長は実習生の活動や日常生活について説明し、今後も受け入れを進める考えを示した。
 プライフーズでは現在、ベトナム人の実習生を217人受け入れており、うち同省出身者は46人。各工場で食鳥処理や加工品製造の実習に当たっている。
 訪問したのはグエン氏のほか、同省の国会議員や労働局長、実習生の送り出し機関の関係者、テレビ局の記者ら計8人。三沢市にある細谷工場と三沢みどりの郷工場を見学し、実習生と面談した。
 八戸市北白山台の八戸本社では、プライフーズの幹部と情報交換。大江社長は「ベトナムの方は勤勉で積極的に実習に取り組んでおり、大いに助かっている」と紹介。「今後も実習生が来てくれるように努力するので、引き続き協力をお願いしたい」と述べた。
 グエン氏は「実習生が日本で学んだことはベトナムのためになる。これからも人材を送り出せるようにしたい」と話した。

鶏の管理体制確認 SQF関係者がプライフーズの工場視察(2018/07/18)

 食品の安全と品質を確保する国際認証規格「SQF」を取得し、鶏肉の生産や加工品の製造、販売を手掛ける「プライフーズ」(八戸市、大江正彦社長)の細谷工場(三沢市)などに、SQF本部(米国)のアジアパシフィック代表を務めるビル・マックブライド氏が17日、視察のため訪れ、ブロイラーの飼育環境や品質管理体制を確認した。
 プライフーズは2010年にSQF認証を取得。約8年にわたり、SQFに基づく食品衛生の取り組みや工程管理、生産者教育などを展開している。
 この日、マックブライド氏は三沢市内にある養鶏場と細谷工場、細谷パッケージ工場を視察。取り組み事例の説明を受けた。取材に対し、「的確に管理され、十分なマネジメント能力がある」との認識を示した。
 食品安全のマネジメントシステムは近年、グローバル社会の中で重要性が高まっている。一方、20年の東京五輪・パラリンピックでは、東京五輪組織委員会がSQF基準の食材の使用を認めていないため、SQF本部は組織委に申請し、五輪への導入を目指している。
 プライフーズの上村康浩生産製造本部長は「SQF基準が認められれば、日本のメーカーにとってメリットとなる面もある」と強調。東京五輪への食材提供に関しては「機会や可能性があれば挑戦したい」と話した。

【経済サロン】畜産業の魅力高めたい/大江正彦社長(2018/07/14)

 鶏肉の生産や加工品の製造、販売を手掛ける「プライフーズ」(八戸市)の社長に、今年4月に就任した大江正彦氏(58)=写真=。「安全安心でおいしい製品を生産し、消費者に届けていきたい」と意気込む。
 神戸市出身。1983年に三井物産(東京)に入社し、食料関係や食品流通の分野を中心に歩んできた。昨年7月、プライフーズの専務に就き、4月1日から現職。八戸市での勤務は、2000~02年に同社の前身である「第一ブロイラー」に勤めて以来となる。
 近年、鶏肉はヘルシー志向の高まりを背景にブームとなり、国民1人当たりの消費量が増加。プライフーズもブロイラーの生産、販売羽数を伸ばしている。
 畜産業界の発展にも意欲を燃やす新社長は「日本で一番働きたくなる会社を目指し、業界全体の魅力も高めたい」と抱負を語る。

おいらせの牧場でBBQカレッジ よこまちストアとプライフーズ(2018/06/27)

 よこまちストア(横町俊明社長、八戸市)とプライフーズ(田中眞光社長、同)が共催するバーベキュー教室「BBQカレッジ」が23日、おいらせ町のカワヨグリーン牧場で開かれた。町内外から多くの家族連れが訪れ、本格的なバーベキューを満喫した。
 食育の一環として毎年実施しており、今年で12回目。今回は、札幌市在住のアウトドアクッキングアドバイザー榊幸治さん(50)が講師を務めた。
 この日は、80通を超える応募の中から、抽選で当選した10組、約40人を招待。ローストチキン、豚スペアリブ、パイ焼き、ピザの調理法を紹介した。
 榊さんは、炭の置き方をアドバイスしたり、肉の焼き具合を見て回ったりした。晴天の下、参加者は出来たての料理を食べ、「おいしいね」と笑顔を見せていた。
 家族5人で参加した八戸市立青潮小1年の青砥陽輝君(6)は「全部おいしかったけど、お肉が一番」と、おいしそうに豚スペアリブを頬張っていた。

プライフーズが本社移転へ 19年3月、流通センターに(2018/01/20)

 八戸市は19日、鶏肉の生産や加工品の製造、販売などを手掛けるプライフーズ(田中眞光社長)が、同市卸センター1丁目にある本社を、同市北白山台2丁目の八戸流通センター内に移転、新築することを明らかにした。現在は五戸工場に併設する商品開発機能も新本社に移す予定。6月に着工し、2019年3月の運用開始を目指す。
 19日の市議会経済協議会で市が概要を報告した。プライフーズの移転計画に伴って同社、青森県、市の3者で立地協定を結び、18日付で誘致企業に認定された。
 同社は市内に本社を置くが、08年に市外企業を含む4社統合により設立された経緯があるため、誘致企業の対象となった。市の誘致認定は111件目。
 市産業労政課によると、移転は現在の本社が老朽化し、スペースが手狭になったことを受けた措置。新社屋の建設地は敷地面積約1万平方メートル、建物は2階建てで、延べ床面積約3100平方メートルとなる見通し。
 同課は「新たな設備投資が生まれる効果は大きい。プライフーズは八戸圏域に拠点を構える企業のため、圏域全体の経済成長にも期待したい」としている。

食肉処理で新会社 プライフーズと十文字チキンカンパニー(2016/12/01)

 ブロイラー生産を手掛けるプライフーズ(八戸市)と十文字チキンカンパニー(二戸市)は30日、十文字の二戸工場で食鳥を処理する新会社「PJ二戸フーズ」を設立し、共同運営することで合意したと発表した。国内大手である両社の業務提携は初めて。工場の共同利用でコストを抑え、競争力強化を図る。
 プライフーズは拡張した細谷工場(三沢市)が1月に稼働する一方で、3月に二戸工場の使用をやめた。二戸市や九戸村の農場で生産した鶏は、軽米工場や細谷に運搬していた。
 十文字は久慈工場を拡張する計画を進めており、2017年11月に稼働する。それに伴い、施設が比較的新しい二戸工場で余力が生まれるため、共同利用で工場をフル活用することが双方のメリットにつながると判断した。
 工場内のラインは時間帯で区別し、それぞれの商品を製造、出荷する。二戸工場の年間処理能力は約1100万羽で、両社の処理量はほぼ半々の見通し。十文字の久慈工場が稼働する来年11月からの共同利用を予定している。
 プライフーズが株式の一部を譲り受ける形で、4月3日に新会社を設立する。出資比率は十文字66%、プライフーズ34%。プライフーズの田中眞光社長が会長に、十文字の十文字保雄社長が社長に就く。両社は「東北地方を代表するブロイラー会社として対等の精神の下で連携し、消費者にこれからも安価で安全・安心な製品を提供したい」とのコメントを出した。

年2000万羽処理で国内最大規模 細谷工場を拡張(2015/12/12)

 ブロイラーの生産などを手掛けるプライフーズ(八戸市、田中眞光社長)は、食鳥処理の主力工場となっている三沢市細谷工業団地の細谷工場を拡張し、処理能力を従来の2倍に引き上げる。国内需要の伸びに対応する。最新鋭の解体機を導入するなど機械化を進め、処理能力は年間2千万羽に向上。単独工場としては国内最大規模となる。施設は完成間近で、来年1月4日の稼働を予定する。
 同社は青森、岩手、北海道の3道県の計4カ所に処理工場を設けている。
 細谷工場は約2・3倍の9008平方メートルに増大。砂肝やハツ、レバーなど部位ごとに切り分ける自動内臓選別機を国内で初導入し、ももやむねの自動解体機は最新機種へ更新する。1日の最大処理能力は4・4万羽から9万羽となる。
 従業員は新たに約30人を雇用し、計320人態勢に増強する。県内では近年、人手不足が深刻化しており、機械化を進めるのは、こうした課題の解決につなげる狙いもある。
 本格稼働に向けて、週明けにも試験運転を開始。稼働後の来年4月には、包装メーカー数社と共同開発した国産初の「新産地パック」ラインを入れる予定だ。工場でパックした製品を直接店頭に並べられるようになり、関東をはじめとする全国の取扱店への産地直送を拡充する。
 同社は2018年3月期を最終年とする5カ年の中期経営計画に取り組んでいる。今夏には田子町に年間150万羽を生産する新農場を建設しており、細谷工場の増築と合わせ中期計画の柱に位置付ける。
 田中社長は「ここ数年は国産志向の高まりなどで、需要が伸びており、供給力が追い付いていなかった。生産、処理能力の向上に合わせ、加工ラインの増設なども検討したい」とした。