株式会社共同物流サービス

―事業内容は。
当社の事業は、物流を通して、地域で暮らす皆さんが必要とする食材や生活雑貨を、新鮮かつ適正な価格で購入するための手助けをすること。市民の日常生活を支えていると自負している。
―会社の現状や課題は。
エネルギー資源高騰や物価高が地域経済に大きな影響を及ぼし物流コストが上昇する一方、お取引先からの物量は若干減少した。しかし料金改定の効果もあり、当社にとって大きなダメージにはなっていない。今後はロボット化など最先端技術の導入も視野に入れながら、省力化と生産性のさらなる向上を図りたい。
―今後の事業展開について。
サービスの質を高めて信頼を維持し、地域ナンバーワンの物流企業になることを目指している。物流の効率化を図るためには、広範囲にまたがるネットワークの構築が不可欠だ。今後は東北全域をターゲットにした営業活動も展開する。また、新卒者の定期採用、パートナー社員の正社員登用を継続するのはもちろん、職場に対する満足度調査や従業員面談を通じて、働きがいのある職場にしたい。
―人材育成の取り組みは。
物流サービスの提供も、新規取引先獲得への営業活動も、大切なのは「人」の力。社内勉強会だけではなく、社外セミナーへの派遣、資格取得などの自己啓発支援制度も進めているところだ。
―求める人材像は。
何かに挑戦し、失敗してしまっても、そこからしっかりと学べる人。失敗の原因を分析し、改善点を見つけ、成功につなげられるよう徹底して取り組む人材を求めている。

青森県警（磯丈男本部長）と自動車安全運転センターは、交通違反や人身交通事故の少なかった２０２３年第１期（１～４月）の優秀安全運転事業所として、県内１４警察署管内の９６事業所を表彰した。
同センター青森県事務所（鈴木誠所長）が発行する「運転記録証明書」を活用して安全運転管理を行っている事業所が対象。交通違反や人身交通事故が少ない事業所を表彰している。
八戸警察署で５日に開かれた表彰式には、同署管内で表彰された２７事業所のうち、１３事業所の代表者が出席。古川昭治署長が一人一人に表彰状を手渡した。
県南地方の受賞事業所は次の通り。
▽プラチナ賞＝北海道東北名鉄運輸八戸支店、北日本中央観光バス、佐川急便北東北支店十和田営業所、同下北営業所、ループ、日本ピュアフード青森プラント、東管工業
▽金賞＝エスディハチカン、上野輸送八戸事業所、ラクウン八戸営業所、青森東邦運輸倉庫八戸支店、福山エクスプレス八戸営業所、八通運輸、北海道西濃運輸八戸営業所、エイト・トランシス、下久保建材店、寺下運輸倉庫、日本フードパッカー青森工場、青森日揮プランテック、日本建設工業Ｊ―ＭＯＸ建設所、アドバンス本社営業所、Ｊ―ＰＯＷＥＲハイテック大間事業所
▽銀賞＝共同物流サービス、岩谷組、第一貨物八戸支店、ハロックス、岩手県北自動車南部支社、北東北福山通運八戸支店、カクイ貨物急送、大三建設、大協運送、盛運輸八戸第２営業所、三八五ロジステックス、田中建設、松本鐵工所八戸事業所、障害者地域生活支援センターぴあ、丸憲運輸
▽銅賞＝中部飼料八戸工場、八戸鉱山土木、八戸市場運輸、松広運輸、三八五ライン、環境技術、小笠原産業、田中商工、みどり、丸運十和田運送、まるた急行運送、友住設備工業、青森定期自動車むつ営業所、釜渕運送、川内運送、新潟運輸八戸支店

青森県警は２０日、犯罪捜査活動に長年貢献したとして、警察犬指導手の林久乃さん（３７）＝八戸市＝に東北管区警察局長感謝状を伝達し、功績をたたえた。
林さんは同市の共同物流サービスの従業員として働く傍ら、２００７年から県警嘱託警察犬指導手として活動。警察犬を育成し、行方不明者の捜索などで捜査に協力してきた。
県警本部で櫻井美香本部長から感謝状を受け取った林さんは取材に対し、「とても光栄。これからも捜査に協力し、少しでも実績を上げたい」と意気込んだ。
感謝状の伝達は毎年行われ、本年度は東北６県で１４人に贈られた。青森県ではほかに、警察医として貢献した弘前市の倉田医院院長の倉田保夫さん（７３）が選ばれた。

八戸市は５月２７日、同市の共同物流サービス（森山慶一代表取締役）と「災害時における支援協力に関する協定」を結んだ。地震や風水害の際、市内にある同社の北インター物流センターの敷地を開放し、車両で避難する人を受け入れる。
市の災害協定は６８例目。車両避難に特化するのは珍しい。昨年、設立５０周年を迎えた同社から防災事業への協力の申し出があり、内容を協議していた。
協定では同センターで一時的に車両を受け入れることや、避難者に水道水やトイレを提供することを盛り込んだ。同社によると、３８台分の駐車スペースを確保しているという。
締結式が市庁で開かれた。熊谷雄一市長は「激甚化する自然災害や新型コロナへの対応として車での避難のニーズが高まっている」と協定の意義を強調。
森山代表取締役は、「市民の安心・安全な生活を守るため、取り組みを継続したい」と話した。

八戸市の共同物流サービス（森山慶一社長）は、ドイツ製のパワーアシストスーツ「Ｃｒａｙ　Ｘ（クレイエックス）」を２台導入した。モーターを搭載し、重い荷物を持つときなどの足腰への負担を軽減。新型コロナウイルス禍で物流量が増大傾向にある中、作業の効率化が期待される。

クレイエックスは、世界でパワーアシストスーツを展開するジャーマン・バイオニック社が開発。従来のアシストスーツは空気やばねの力を利用して姿勢の保持をサポートする物が多かったが、クレイエックスはモーターの動力を活用し、荷物を持って上体を起こす際などに体の負担を軽くできるのが特長だ。
スーツの重さは約８キロと空気式やばね式よりやや重いが、簡単に装着可能。ジャーマン・バイオニック社の日本法人と契約し、今年３月から現場での運用を始めた。青森県内の企業では初導入という。
実際に装着して作業をする第３配送管理課の中野翔太さん（２７）は「翌日の疲れ具合が全然違う。楽に作業できる」と効果を実感。森山社長は「物流の現場では機械化と自動化が急務。生産性を上げて顧客と従業員の満足度を上げていきたい」と話している。