「他とは違う」感動届ける
―事業内容や経営理念は。
ブロイラーに対して、レイヤーと呼ばれる採卵養鶏を仕事としている。八戸市と階上町を拠点に、卵の生産量は年間約2万1千㌧。9割は首都圏や関東に販売している。食品を取り扱う仕事なので、安心安全はもちろんだが、感動を届けることが理念。社員には、他とは違うな―と感じてもらえる仕事を心がけてもらいたい。
―現状と課題は。
昨冬は大規模な鳥インフルエンザの発生で、業界も大きな影響を受けた。引き続き防疫面を強化しなければならない。鳥インフルを受けて卵の価格は高騰したが、エサや運賃などの値上げもあるため、ボトムが上がってしまう。また、新しい事業に取り組む際は人出不足という課題もあるので、給与のベースアップなどにも取り組んでいる。
―今後の事業展開。
堆肥を生産して海外や国内に販売する業務を広げていきたい。化学肥料の価格が高騰しており、畜産業から生まれる肥料の需要も伸びていくと思っている。新型コロナウイルス禍前と比較し、外食産業などは完全に戻っていないが、戦略としては、世の中の状況を見ながら変化に対応できる態勢を取っていきたい。