株式会社ハチカン

―経営理念は。
当社は八戸缶詰と日本水産（現ニッスイ）の共同出資により、ニッスイグループの主要工場の一つとして２００４年に設立された。グループの一員である一方、地元の皆さんに支えられて冷凍食品、缶詰や瓶詰めなどの常温食品を製造しており、来年創立２０年を迎える。経営理念の基盤は「八戸から全国に、“おいしい”を届けたい」。食品工場なので「安心と安全を第一に」をモットーとしている。
―会社の現状と課題は。
主力商品は、焼きおにぎりやフライといった市販用冷凍食品、サバの缶詰など。全国のスーパーに並ぶほか、業務用、学校給食などにも利用されている。受注は堅調で、生産も大きなトラブルなく順調だ。課題は人財の安定確保。商品の味や形は、最終的に機械ではなく人がチェックする。会社説明会やインターンシップを継続し、採用を強化したい。現状で外国人は約１２０人だが、増やしていければと考えている。
―求める人物像は。
自分で考えて行動する人を募りたい。さらに、周りを巻き込める人が理想だ。工場は共同作業が多く、全体のレベルが上がらないと良いものができないからだ。人財育成については、従業員の資格取得支援をしており、希望者は多様なオンライン講座や外部の集合講習を受けられる。
―今後の経営戦略は。
原材料価格の高騰や物流の２０２４年問題、環境問題などの課題に対応しながら生産性を向上させ、競争力のある商品を作れるよう努力する。

青森県と高齢・障害・求職者雇用支援機構青森支部は１８日、青森市で県障害者雇用優良事業所等表彰式を開き、障害者雇用に積極的に取り組む５事業所と、長年業務に精励した１１個人の功績をたたえた。
優秀勤労者では、最高賞の厚生労働大臣表彰に、共栄食鳥（八戸市）の奥島博さんが選ばれた。３１年間勤務し、現在は鶏肉のテール製造部門で活躍。長年の貢献と後輩の模範として働く姿勢が評価された。
優良事業所では、生活相談員を配置するなど障害者の職場定着に努めるハチカン（同市）が高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰に輝いた。