相互扶助で地域課題解決
―経営理念は。
中小企業や地域住民の皆さまのための、協同組織金融機関という位置付け。お客さまと地域と信用金庫が、相互扶助の関係にあることを目指している。「お客さまに笑顔を届けて、お客さまから笑顔をいただき、地域を笑顔にすること」を理念としている。
―現状と課題は。
金融機関の置かれている立場は、マイナス金利の状況やIT産業の台頭などで環境的に厳しくなっているが、相互扶助ということを考えると、地域の課題が当金庫の課題。人口減少や人手不足、新型コロナウイルス禍から、経営状況などが回復していない人もいる。さまざまな問題の解決策を考えられる人材を育成したい。アフターコロナに向け、持続可能なビジネスモデル構築の手伝いをしていく。
―今後の事業展開は。
これまで店舗での営業が主流だったが、コロナ禍以降に来店客が減ったほか、スマートフォンなどさまざまな決済が可能になった。今は待つのではなく、出向く必要がある。きめ細かいサービスができて、大きな問題があった場合にしっかりと支援するのが、われわれの役割であり強み。店舗の統廃合を進める中、訪問での営業に力を入れる。