幅広い世代へ情報発信
―経営理念は。
戦後間もなくの創刊以来、北奥羽地域の発展に寄与しながら、地域住民の知る権利に応え、地域と人のつなぎ役を担ってきた。2017年には「地域の皆さまに愛され、地域の皆さまの心をつなぎ、地域とともに未来へ進む」という「地域とともに」宣言を行った。これからも地域に根差した事業を展開していく。
―業界の現状や課題は。
若年層を中心に新聞離れが進んでいる。急激な人口減少も続き、経済規模は徐々に縮小するだろう。そのような状況で地元メディアとしてどう生き残っていくかが課題だ。
―成長戦略は。
21年に自社アプリで電子紙面の配信を始めた。今後はデジタルの活用を広げ、幅広い世代が求める情報も届けていく。また、長年培ってきた知見や技術など、当社ならではの多種多様な資源を生かして地域の課題を解決する事業にも力を入れていきたい。
―近年の採用状況は。
ライフワークバランスが取りやすい勤務形態になっていて、女性の採用も増えた。また、社会で一定のスキルを身に付けてから転職してくるキャリア採用も定着。多様な職種で経験を積んできた社員を受け入れることで、企業風土に柔軟性や新たな価値観が生まれつつあると感じている。
―求める人材像を。
相手の話をよく聞き、しっかりとコミュニケーションを取れる人。記者職はそれに加えて、問題意識を持ち、地域で今、何が起きているのかを深く追究する姿勢が重要だ。さまざまなことに興味を持ち、チャレンジ精神にあふれる人材を求めている。