ピンチをチャンスに
―社是は。
創業当時から「人にも物にも親切に」「明るく正しく強く」「協力一致で行こう」を掲げる。
―現状と課題は何か。
トラック運転手の時間外労働の規制により、人手不足が生じる物流の「2024年問題」が注目されている。
動脈物流(生産者から消費者への物流)と静脈物流(消費者から生産者への物流)の両方を取り扱う。荷主と打ち合わせをして荷待ち時間の短縮に努めるほか、船や鉄道の活用といった別の輸送形態を提案しながら、物流が停滞しないよう対策を講じていく。
―今後の事業展開は。
24年問題があるものの、ピンチをチャンスに変えて業容を拡大したい。重量品の据え付けや、精密機械を輸出する際の梱包(こんぽう)といった専門性の高い仕事ができるのが強みだ。技能の継承を含めて伸ばし、強化できればいい。利益率を上げて、人や物に対する投資につなげたい。
―求める人材は。
先輩社員からの業務説明をベースに、段階を踏んで育成することを心がけている。階層別や外部講師を招いた研修会を開催し、必要な資格取得の費用は会社で負担する。小さな変化に気付き、それをどうすればいいか対策を提案できる人を求めている。
―福利厚生のポイントは。
労使が折半する社会保険料は、会社7割、従業員3割の負担とし、差額を手当として支給している。失効する年次有給休暇を毎年10日、最大50日積み立てできる制度がある。病気や介護などで休みが必要になる場合に活用してもらいたい。