変革と創造課題解決も
―企業理念は。
当社は来年、創刊80周年を迎える。今後も北奥羽地域を代表するメディアとして、新聞ジャーナリズムの追求はもちろん、長年築いてきた読者との信頼関係を基に変革と創造に取り組み、この地域の未来を元気に、そして豊かにしていく企業でありたい。
―現状や課題は。
購読料、新聞広告、チラシが経営の三本柱だったが、昨今、メディアのデジタルシフトなどにより新聞離れが進み、厳しい状況にあるのは事実だ。しかし「ピンチはチャンス」と考えている。経営の柱が新聞発行であることは揺るぎないが、当社ならではの多様なリソースを活用した地域課題解決型の事業領域にも進出し、地域とともに未来へ進む挑戦を続けていく。
―新たな事業とは。
新聞販売店とタッグを組み、シニアの生活支援や空き家の見守り、防災食の定期配送を始めた。そして来春、当社初の観光事業として八戸市の種差海岸芝生地の近くに、飲食、物販、宿泊の複合施設「ミチル種差」を開業する。地域の皆さんに喜んでもらうと同時に県外客や外国人客を呼び込み、種差観光の通年化、活性化に寄与したい。
―記者の仕事の魅力は。
毎日多くのニュースが起こっている中、記者は名刺1枚でさまざまな立場の人に会うことができる。最前線で取材し、それを読者に分かりやすく伝えるという、非常にやりがいがあり、社会のためになる仕事だ。相手の目を見て、しっかりと話を聞けるコミュニケーション力があり、常に問題意識を持って行動できる人材を求めている。