ササキグループ

―事業内容と現状は。
塗装外装工事の「佐々木商会」を核に、住宅リフォームの「リフォームササキ」、デイサービスの「しあわせ家族」を展開している。業績は右肩上がりで、商圏を拡大し攻勢を仕掛けたい。
事業の多角化も進めており昨年度出店した無添加食パンとジャムの専門店が軌道に乗ってきた。空き家の増加に対応するべく始めた解体事業も認知度が向上しつつある。
―経営理念は。
最も大切にしているのは「家族とお客さまの幸せ」で、お客さまと社員、その家族を幸せにする企業を目指している。地域、お客さま、企業のそれぞれにメリットを生み、支え合える「三方よし」が理想の姿だ。
創業から７１年、地域と歩んできた歴史があるからこそ展開できる、時代の流れや顧客ニーズに沿った経営で地域に役立ちたい。
―求める人材は。
事業の多角化や商圏の拡大を進めるには、一緒にグループを盛り上げてくれるリーダー人材が必要だ。野心とガッツがある人を求めている。
１年目でも全員が幹部候補であり、自覚を持ってもらうため「新人」とは呼ばない。外部研修も取り入れ、経営者としての心のあり方なども学んでもらう。情熱の火種を燃やす環境は整っており、チャレンジしてほしい。
―特色ある福利厚生は。
家族の行事などで休みやすい環境で、１時間単位の有給休暇取得も可能だ。従業員と家族の誕生日には、お祝いのケーキをプレゼント。無料で利用できる安比高原のリフト券付き保養所も好評だ。

塗装業などを手がける八戸市の佐々木商会（佐々木康之社長）は１７日、市立八戸小でボランティア塗装を実施した。
「地域にとって必要不可欠な会社」を目指す同社は昨年から、地域貢献を目的に無償で公共施設の壁の塗り直しを始めた。
同社の職人５人が約６時間かけて、同校２階廊下の壁と天井を丁寧に塗り上げた。
向山博管理部長は「きれいな学校で、子どもたちに授業を受けてほしいという思い。昨年は児童から感謝の手紙をもらい、大変励みになった」と話した。
今年は比較的業務量が少ない５月までに、八戸小や城下小で計４回作業する予定。

塗装や外装リフォームなどを手がける八戸市の佐々木商会（佐々木康之代表）の７０周年記念式典が２２日、八戸プラザホテルで開かれた。同社は本年度、関連会社とササキグループを立ち上げたことから、決起会の「出航式」も開き、グループ社員が経営理念を共有し、さらなる発展を誓った。
同社は１９５３年６月、塗装店として同市小中野地区で創業。８８年に株式会社化し、８９年に城下３丁目の現在地に移転した。
グループ化は人口減少の下で、企業規模の拡大や業務の多角化、効率化、新ビジネス創出などにつなげるためで、同社と内装リフォームなどを行う「ササキハウジングカンパニー」、介護事業の「しあわせ家族」（いずれも同市）の３社で構成。現在、グループで計８事業を展開している。
同日は約７０人が出席した。記念式典の後に行われた出航式で、ササキハウジングカンパニーの佐々木雅史代表は「家族とお客さまの幸せが理念。挑戦を繰り返して一丸となって進化しよう」と呼びかけた。