相手に喜んでもらう喜び
ー基本理念は。
「喜んでもらう喜び」。相手に喜んでもらうことを自分の喜びと感じてほしい。利用者さん、そのご家族に喜んでもらうことが、地域のためにもなる。今働いている職員はとにかく真面目で一生懸命。皆が利用者に対して心を込めて丁寧に接している。
―業界の課題は。
人材不足が一番。地方に若い人がいない今、人材をどのように確保し、定着させるか。高校、大学関係の説明会などを通した外への働きかけ、情報発信も積極的に行うよう努めている。人材の定着はサービスの質向上にもつながるため、育成についても、長期計画で取り組む。個人に合わせて1カ月、3カ月、半年と目標を立て、教育係も付けながら一人前の職員を目指してもらっている。資格取得も奨励し、お祝い金なども支給する。
―女性の多い職場。福利厚生面での取り組みは。
女性の活躍推進に関する取り組みの実施状況が優良であるとして厚労省から「えるぼし」に認定されている。子育て支援制度として看護休暇や小学2年生までの育児短時間勤務などに取り組んでいることから、ほとんどの職員が産後に職場復帰を果たしていて、キャリアをつなぐことができている。先輩方に働き方のモデルが多くいるので、自分なりのライフプランを立てることができるのではないか。施設としても、経験のある職員を失わないというメリットがある。
―求める人材は。
基本理念にもつながるが、奉仕の精神がある人。利用者の笑顔を自分の喜びと感じられる職員であってほしい。