交通インフラを下支え
―事業内容と経営理念は。
鉄道の通信、鉄道の信号、高速道路の通信のための機器やシステムに特化し、交通インフラを支えている。開発、設計、製造、工事を一環して行うことで短納期化を実現し、関東から東北、北海道で優位性を保っている。
独自の技術と優れた人材が育つ環境の中で人も企業も一流を指向し、豊かな社会の創造に貢献する―が経営理念。三つの市場を柱に、世の中にない技術に付加価値を付けて社会貢献したい。
―会社の現状や課題は。
昨年まで新型コロナウイルスで鉄道会社の旅客収入が落ち込んだ上、半導体不足で部材が入らず厳しい経営状況だったが、今年に入って回復してきた。ただ、資材が高騰している点での苦しさはある。
人材不足が一番の課題。ものづくり経験があるシニアを採用し、即戦力として活躍してもらっている。
―人材育成の取り組みと求める人材は。
組織力を強化するため、中間管理職の育成に力を入れている。新型コロナのようなまさかが発生した時、組織力不足では限界がくる。以前は縦割りだったが、道半ばではあるが、横通しの良さや前向きさが生まれてきた。
自分で考え、意見を持ち、しっかり発言できる人材を希望する。工場見学は積極的に受け入れており、ものづくりや交通に興味があれば見学してみてほしい。
コロナ禍に若手社員の発案でキャンプ向けのたき火台を開発し、発売した。市のふるさと納税の返礼品になっている。若手からやりたいと提案があれば挑戦を後押しする。