北日本造船株式会社

社名 北日本造船株式会社
本社所在地 八戸市江陽3の1の25
電話 0178(24)4171
設立 1969年4月5日
事業内容 船舶の建造、土木工事の施工、海運業
資本金 1億円
売上高 83億円(2022年3月決算)
従業員数 231人(2022年4月現在)
工場 八戸本社工場、北沼工場、豊洲工場、久慈工場
【HP】  http://www.kitanihonship.co.jp/

代表取締役 磯谷 実 氏

採用情報

職種 営業職、設計職、工場内製造スタッフ
勤務地 八戸本社工場、豊洲工場、北沼工場、久慈工場
勤務時間 7:50~17:10
インターンシップ なし
社会人採用 あり。随時
採用実績 2022年度なし、21年度1人、20年度11人
初任給 高卒16万5000円、専門卒18万円、大卒20万円(2021年度)
諸手当 皆勤4000円、調整1000円(単身者のみ)、家族4000円(以降、扶養者が1人増えるごとに2000円)
昇給 年1回
賞与 年2回(7、12月)
休日休暇 年間105日(会社カレンダーによる)
保険 雇用、労災、健康、厚生
福利厚生 社員寮(単身用=八戸市外在住、世帯用=八戸市内外問わず)
大卒選考の流れ 履歴書送付→面接→適正検査
お問い合わせ 総務部
電話 0178(24)4171
担当者 中村 090(5595)5516
Email : t_nakamura@kitanihonship.com

進水時の感動 魅力の一つ

―事業内容は。

 1969年の設立以降、50年以上にわたり船舶の建造を手がけてきた。2000年代からはケミカルタンカーを主力としてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で需要が低迷。さまざまなタイプの船舶の注文を製造する「プロダクトミックス」に切り替えたことで、タンカー以外の注文が増え、24年までの仕事量を確保できた。

―経営理念について。

 今の時代はスピードが速く、物事がどんどん変わっている。生き残っていくには変化に順応し、進化することが求められている。「現状維持は後退につながる」という考え方で次々と仕掛けていき、新たな取り組みを進めていく。

―仕事のやりがいは。

 造船は、担当者が設計、製造、組み立てなどをそれぞれ行い、会社一丸となって挑む仕事だ。初めて船舶を水に浮かべる際は時間をかけた分、感動も大きい。同じ製造業でも、ほかにはない魅力の一つと言える。

―人材育成に向けた取り組みについて。

 造船技術の習得に向けて関係機関への派遣を行い、資格の取得も促すなど、全面的にバックアップしている。営業においては、取引先と英文でのやり取りも多く、英語力を高めるため定期的に研修を開いている。

―求める人材は。

 若い人たちは多くの情報を持っている一方、考え過ぎてしまう傾向にもある。前へ一歩踏み出して、アクションを起こす気持ちが大事だ。失敗してもいい。そこで逃げずに、次の一手を打てるような人に来てもらいたい。

窒素酸化物低減装置を搭載/“世界初”の小型タンカー/北日本造船(八戸)建造へ/船体に新素材、コスト削減(2022/05/26)

北日本造船(八戸市、磯谷実社長)が、低コストで環境にも配慮した小型ケミカルタンカーの建造を進めている。排ガス規制が強まり、温暖化の原因とされる窒素酸化物の低減が課題となる中、小型タンカーにはサイズの問題で積載が難しい低減装置を開発。船体にはコスト削減が見込める新素材のステンレスを採用するなど、タンカー市場で台頭する中国、韓国の造船所との差別化も図る。

同社は「大型タンカーは装置の導入で低減が進んでいるが、小型では世界初ではないか」とし、さらなる受注拡大を狙う。
新型コロナウイルス感染拡大後、タンカーをはじめとした各種船舶の需要低迷で注文が激減。同社でも八戸、久慈両市にある工場の稼働を縮小し、従業員は一時休業を余儀なくされた。
コロナ禍からの脱却を見据える中で注目したのが、コストを抑えつつ、排ガスの国際基準にも対応した小型タンカーだ。
建造できれば受注増を見込めるが、国際海事機関(IMO)により窒素酸化物の80%削減というハードルが課される中、国内外の競合他社も、低減装置の搭載スペースやコスト面から小型タンカーの建造を見送ってきた経緯がある。
こうした中、同社は昨年、大手エンジンメーカーや日本財団の助成を受けて、小型タンカーに適応する装置の開発に成功。国内外の取引先に働きかけ、これまでに装置を搭載する2隻の受注にこぎ着けた。
11月に引き渡しを予定する1隻目(1万4300トン)は、最新の電子制御エンジンも取り付け、2025年に発効となる新造船燃費規制も先取りしてクリアした。
2隻目(2万2千トン)には、大手ステンレスメーカーが開発した二相ステンレス鋼を採用。従来のステンレスより強度があり、積載する鋼材重量の削減が可能に。ステンレスの原料で価格の変動を受けやすいニッケルやモリブデンの含有量が少なく、2割程度のコストカットも実現した。
磯谷社長は「世界に先駆けて、新たなケミカルタンカーを手がけることができた。この分野のトップランナーとして今後も業界をリードしていきたい」と意欲を示す。

【写真説明】北日本造船が製造したケミカルタンカー。現在、環境に配慮した新たな小型タンカーを建造している(同社提供)